Demo Tapesのジャケット写真

歌詞

The Drive

Julie Nishida

もう一枚余計に人間の皮を被っているから

感覚がひとつ遠くなる。

「現実と感じられるもの」の間に等間隔に

「夢」が入り込む連続体の世界にいる。

だから、空間もひとつ遠くて、

音は遠く反響して聞こえる。

雲は幽霊になって空に消えていく。

人間に駆除されているのかも知れない。

今日の空は交通量が多くて、

千切れた雲が放射線状に渋滞している。

富士山は救済を求め、

腕を伸ばすように地面を這っている。

気圧のせいで潰れた耳。

永遠に何かを吸い込んでいる

鈍いトンネル内の音に、

脳に突き刺さる車内の音楽。

ハイハットはザラザラと肌を撫でてくる。

空間の中で私と音楽が

物理的に交わって過去へと進んでいく。

このためだけに今まで、

生きてきたのだと感じた。

20200725

  • 作詞

    Julie Nishida

  • 作曲

    Julie Nishida

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過去10年間に書き溜めた作品たち。
ミキシングやマスタリングをしていないので、「完成」はしていません。
ですが、いつまで経っても世に出さないのはもったいねえので、思い切って「未完成」状態のまま『デモテープ』として公開します。
私は「完成」や「完璧」にこだわり続けると、嫌になって物事を中断してしまうタイプなので、しばらくはデモテープとして公開するのが私には丁度いいかも…

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