

暗い道を歩く
草が足に触れる
誰もいない夜の匂い
少しだけ怖かった
遠くで揺れてる山と
見えなくなったあぜ道
懐中電灯を消すたび
世界が深くなる
昔はここ
水があって
風が
波みたいだった
名前も知らない虫と
カエルの声の中
小さな光を
探してた
今はもう
草ばかりで
崩れた石と
土の色
だけど夏になると
変わらない顔で
あの光だけ
浮かんでる
怖いのに
見たくなる
夜はどこか
優しくて
息を止め
目を凝らす
その瞬間
蛍が揺れる
水のない田んぼで
ふわり
ふわり
夢みたいに
消えそうな光を
追いかけていた
子供のまま
今もまだ
暗闇の奥に
置いてきた夏が
静かに
呼んでいる
昔ここで
誰かが生きて
土を返して
いたこと
もう誰も
知らないまま
草だけ
伸びていく
崩れかけた水路に
月が滲んで
風だけが
通り過ぎる
それでも蛍は
何も変わらず
今年もここに
いるんだ
あの日の夜と
同じ匂いがして
胸の奥だけ
少し苦しくなる
蛍が揺れる
忘れられた場所で
遠い記憶みたいに
光る
帰れないのに
帰りたくなる
そんな気持ちだけ
残して
草の音の中
立ち尽くしてる
夜が明けるまで
- Lyricist
honoji73
- Composer
honoji73
- Producer
honoji73
- Programming
honoji73

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Mizu no Nai Tanbo
honoji73



