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「伽藍堂(がらんどう)」は、
人を信じることに疲れ、
愛や希望を語る言葉すら“面倒”になってしまった心の内側を描いた一曲。
誰かを傷つけたくないがために距離を取り、
自分を守るために「一般論」や「正しさ」に身を隠す。
その結果残ったのは、何も満たされていない空洞と、
胸の奥で反響し続ける声のないエコーだった。
この曲で描かれる伽藍堂は、
絶望ではなく、感情を削ぎ落としたあとの現実。
信頼は通貨のように消費され、
笑顔は乾いたユーモアとして消費される。
それでも、呼吸だけはまだリアルに続いている。
「がんばれ 伽藍堂」という言葉は、
空っぽになった自分への皮肉であり、
同時に、それでも動いている心への肯定でもある。
夢も愛も灰にして、夜の街に溶けていく――
これは、壊れかけた優しさを抱えたまま生きる
“半分生きて、半分自由な”ゴーストたちの歌。
ひとことで言うなら
信じすぎて壊れた人間が、
それでも今日をやり過ごすためのアンセム。