歌詞

ある朝起きたらかえるになっていた

めんたまのおおきいぶさいくなかえる

どぶ川に映るかえるを見つめて

これがぼくだなんて認められなかった

ひと晩経ってもふた晩経っても

にんげんに戻らないので

みっかめの晩にかえるで生きようとはらをくくった

ぐちぐちと歌うラララ

ぶさいくなかえるの声で歌う

しぼられたような声で歌う

ラララ

死にそうになっても

逆に虫を殺しても

誰もかわいそうに思っちゃくれない

おまけに体のわりに

めんたまがおおきいので

見たくもないものまで見えちゃう始末

どぶ川に映るかえるの顔から

汚い声が聞こえてきたので

しっかりと見るとめだかが泳いでいた

「君は綺麗だね」

「安心しなよ」

「君は歌える　私の声が聞こえる」

「もう、ずっとそうやって生きてきただろう」

ラララ

ああ、思い出した

やっと気づいた、ぼくがバカだった

ぼくはさいしょからかえるだった

じぶんが嫌いなじぶんが嫌われるのを

当たり前だと思うために

ぶつくさ歌うラララ

嫌いなかえるのままで歌う

歌うようたう

嫌いなままでいいから

それでも辛い夜は

自分が認められない時は

おしゃべりしよう！僕と

僕が嫌いなボクと

おおきなめんたまで