Lyric

「あの日 本当に死のうと思った

けど、わずかな希望が残った」

ボロボロの一冊目のリリック帳

その1ページ目に書かれていた一文

文も韻も稚拙 でも 人知れず

残されていた 想いは無視できず

「わずかな希望」が繋いだ 今なら

その言葉を使って歌いたいから

日常に隠れていた魅力に

気付いてからは それを丁寧に拾う

酷く 落ち込むこともある 生きてりゃ

でも そんな時こそ 燃やせよ 創作意欲

死にたかった自分へ

今も不安がないなんて言えないけど

希望はなくしちゃいないぜ

リリック帳に書いた 最新の一文は

あの日 本当に生きようと思った

心に火を灯した 恥晒しのその先の歌詞

あの頃と違う 泣いて 終わりじゃない

伝えることを繰り返す

振り返る 曲にし 作り変える

フレーズからフレーズへのバトン

頼んだぜ 愛しき言葉たちよ

小心者でも等身大の歌詞書き

日々更新してきた道のり

ライブに出るなかで

色んな経験を得たけど

苦い想い出もたくさんあったな

SIMO-KENの客演

ステージで歌詞忘れ

目で助けを求めるカスです

余裕のなさ 浅はかさ

支えてきてくれた人の温かさ

ラップを知ってからはラッパーに憧れて

ラッパーになることを夢見てた日々

そんな夢を見る中でも

仲間の存在は想像もできなくて

それが今では 仲良くなった人たちと

一緒にステージに上がったり

俺は想像を超えた世界で生きてるから

期待しちゃうんだよ この先も

あの日 本当に生きようと思った

心に火を灯した 恥晒しのその先の歌詞

あの頃と違う 泣いて 終わりじゃない

伝えることを繰り返す

振り返る 曲にし 作り変える

フレーズからフレーズへのバトン

頼んだぜ 愛しき言葉たちよ

2022年 ハンデをテーマに

BLASTくんと作った曲「不完全」

マイクを掴んで 歌うようになった

「今だからこそ」と書いてはみたけど

自らのセクシャルマイノリティを

明かすことに やっぱり

不安も大きかったんだ

でも 曲を聴いた 皆からの言葉が

俺の存在を肯定してくれた

ライブ終わりに

AKATOくんが言ってくれた

「ひねさんにしか書けない歌詞」

痛みや苦しみにも価値見出し

ならもう ハンデの言い訳はなし

「差別されるかもしれないよ」と

昔 心配していた 母親よ

俺は差別 恐れず 叫ぶことで

愛する人たちと出会えたんだ

あの日 本当に生きようと思った

心に火を灯した 恥晒しのその先の歌詞

あの頃と違う 泣いて 終わりじゃない

伝えることを繰り返す

振り返る 曲にし 作り変える

フレーズからフレーズへのバトン

頼んだぜ 愛しき言葉たちよ

あの日 本当に生きようと思った

心に火を灯した 恥晒しのその先の歌詞

あの頃と違う 泣いて 終わりじゃない

伝えることを繰り返す

振り返る 曲にし 作り変える

フレーズからフレーズへのバトン

頼んだぜ 愛しき言葉たちよ