ring -凛- // 詩片録 (from poetry drawing live “ ring -凛- ”)のジャケット写真

歌詞

黒い海 (from poetry drawing live " ring -凛- “)

eritanimoto

黒い海に一粒の角砂糖を落とす

ぽちゃんと音を立てた白は

ゆっくりゆっくり

角が落ちていって

そのまま黒の中に消える

黒い海に一粒の石ころを落とす

トプンと音を立てたそれは

今も形を変えることなく

そのまま海の中に残ってる

黒い海に一粒の言葉を落とす

それでしかなかった音はやがて

波になって

また

私を襲う

美しい言葉に

囲まれていたい

美しい言葉に

酔いしれていたい

せめて

美しい景色を

あなたに見せたい

美しい心を

汚さず生きたい

真っ白なままでは

なぜかいられない

だけど

真っ白なままだけが

美しい

気がしてしまう

黒だって他にだって

美しい色があって

何回も

何回も

目の当たりにしてきたのに

白でいたい

白でいたい

白でいたい

白でいたい

白でいたい

白でいたい

白でいたい

願わくば

善良な人間でありたい

嫌いになったあの子も

ほんとうは愛したい

ごめんねなんて

まやかし

なしで話しましょう

なんて

言えるわけもなく

まして

歌ったりもしない

黒い海に一粒の涙を溶かす

音もなく消えたそれは

手がかりさえなくなって

ただただその水面に

知った顔を映した

何でもない午後だった

何でもない午後だった

黒い海に溺れた日の

忘れられぬ夢だった

白い雪に一粒の角砂糖を隠した

白い雪に一粒の角砂糖を隠した

春になればいくらかは

わかる日が来るかもしれない

春になればいくらかは

わかる日が来るかもしれない

春になればの当たり前は

いつの日か来ないかもしれない

春になればの当たり前は

いつの日か来ないかもしれない

夏がこのまま終わらなくなって

好きだった花もわからなくなって

アスファルトの上

じゅうじゅう焼かれて

真っ白なんかは夢のまた夢で

人工的なものになるのかも?

健康的でいたい

健康的でいたい

二十代の暮れでさえも思う

体は私

私が体

まだまだ続く人間生活

与えられた肉体の全てを愛したい

老いたくないわけではない

老いたくないわけではない

責任はあまり負いたくないけど

ただ健やかに歳を重ねたい

後ろめたさなく美しく

美しく生きていたい

どんな人にも優しくしたい

誰にでも親切な人でありたい

できるだけたくさんの人を愛したい

みんなみんな愛していたい

愛していたい

愛したい

(黒い海が渦を巻いた)

茶色くなった水溜りには

石ころが転がっていて

直感的にこれは

あの好きだった花を咲かせる種だと

そう思った

  • 作詞者

    eritanimoto

  • 作曲者

    eritanimoto

  • マスタリングエンジニア

    beja

  • ドラム

    赤瀬楓雅

  • ボーカル

    eritanimoto

  • ピアノ

    beja

  • パーカッション

    赤瀬楓雅

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    eritanimoto

2025年9月14日に代官山「晴れたら空に豆まいて」で開催された「eritanimoto × 近藤康平 poetry drawing live “ ring -凛- ”」より、セットリスト中のポエトリーリディングを全て収録したアルバム。当ライブのために書き下ろした3篇とライブドローイング先行で紡いだ即興詩1篇を含む、全6篇の詩片録。

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