Lyric

君の中にいる僕と

ここにいる僕との違いをみつけたくて

静かに眠る君の頬

そっと手を置いてみたんだ

何気なくさ

絶え間なく動いていく

あの街も超えていく

そのままどっかへ飛んで行きたいな

なんて馬鹿か

進む足に憂いている

引く足に胸を撫で下ろす

僕に君は笑みを浮かべてこう言うさ

「私がもっともっと遠くへ進む理由を教えようか」

「きっと君は目を丸くして立ち尽くすんだろうなぁ」

「覆い尽くす無限の星や、果てのない荒野を進む時」

「知らず知らず見つめるほどに君はいい顔で笑ってんだよ」

モノクロに霞んだ世界は一滴の涙で

色が見えるはずなのにぐちゃぐちゃで前が見えないや

手探りで君探してる

僕をみて君はまた呟く

聞き慣れた響きがじんわり暖かい

「イリス」

出会いと別れこそが人生と

鏡の中で涙を流す旅人へ

太陽を指さして名前を呼ぶ

これで寂しくないだろうと放浪者へ

チグハグに揺らいでいる

君の声で進んでいく

このままずっとここにいられたらな

なんて嘘さ

進む先に見えている

振り返るために強くなろうとする

さあ一歩踏み出せ

世界が待ってるんだよ

「貴方がずっとずっと大きな背中で待っててくれるから」

くれた言葉が落ちる私の糸を握る手を強めんだ

君を守り続けたいと、君のそばで眠り続けたいと

口に出せない 秘めた絵日記

ただ歯車でいたいだけなんだ

散り散りに広がった記憶を僕たちの笑顔で

共に語ろう、ほら座りなよ

まずはどの引き出しを開けようか

口から出る魔法のメロディ

輝く瞳にただ釘付け

あぁこの時間がずっと続けばいいのになぁ

不意に触れた貴方の冷えた肌を温めてた

その時から変わり始めた

空を舞う羽根にむかい「愛してる」と叫ぶ

初めて気づける

僕らがずっとずっと追い求めた答えをあげようか

ただ二人でさ、横に並んで

手を繋ぐだけで見えたんだ

世界を知る魔法の国も

黄金染まるあの大地でも

君の瞳には敵わない

「私がもっともっと遠くへ進む理由を教えようか」

「その代わりと言ってはなんだけど、君のこと全てを望むんだ」

「僕の進んだ足跡が、望む僕の全てを映すから」

「振り返ってさ、手を差し伸べて」

「名前を呼んでくれるだけでいい」

モノクロに霞んだ世界は一滴の涙と

君がくれる微笑みで

運命と共に見えるんだ

愛し合う二人の先を

星の絨毯が見つめている

繋ぐ君の手の甲にキスをする

照れくさそうに僕の名前を呼ぶ

「イリス」