夜氣を彷徨ふ鈍色の風が薰る
夙に想つてゐるのだから
愁いが有る 詮無しや
消え去るべきなのだらう
遠のくが道を征く
何れ程の痛みでも
泪滂沱としても
甦らずに遂に待ち惚け
夜燭が靜に燈り續ける
夜氣を遮る鈍色の風に靡く
夙に残る記憶なのだから
惜別も有るのだらう
遍く廣がる火影を見てゐた
幾度も蝕まれ
抑へられぬ身悶え
甦らずに遂に待ち惚け
夜燭は今宵も燈り續ける
假の世では有れど
ずつと奧底の情は残る
短夜を歩けば
香る夏の匂ひ
夜氣を彷徨ふ風と數多の燈
夙に残る記憶を忘れぬ樣にと
目を閉ぢた
何れ程の痛みでも
泪滂沱としても
甦らずに遂に待ち惚け
夜燭よ今宵も燈り續けよ
假の世では有れど
ずつと奧底の情は残る
短夜を歩けば
香る夏の匂ひ
- Lyricist
Mizore
- Composer
Mizore
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Yashoku
Mizore
Vocal : Shijimane Shino
Music : Mizore
Artwork : kimi1
Artist Profile
Mizore
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