歌詞

生活のうわべ

すれ違った人の柔軟剤の匂いが

家族の象徴みたいでうらやましかった

生きるほどに傷つきやすくなる気持ちを

経験値と呼べないまま生きている

どんな衝撃的なできごとも

わたしたちはすぐに忘れる

居心地のいい地獄から抜けられない

透明な生活のうわべが愛しくてつらい

今日も人生を乗り越えられるよう祈った

思い出を抱えきれなくて恐ろしい

今日も人生を乗り越えられるよう祈った

返せないくらいの優しさを持て余している

今日も人生を乗り越えられるよう祈った

むきだしの夜よ消えるな絶望の「望」が光っているから生きろ

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不登校時代に逃げ場にしていたイトーヨーカドー丸大新潟店のベンチから見えた風景や心情が込められた楽曲。店舗の全面協力のもと撮影されたMVも同時公開。

成宮アイコ
朗読詩人、作詞家。機能不全家庭で育ち、不登校・リストカット・社会不安障害を経験。赤い紙に書いた「生きづらさ」と「社会問題」をテーマにした詩の朗読。フジテレビ「スーパーニュース」、NHK「福祉ネットワーク」や「朝日新聞」「東京新聞」をはじめ全国の新聞で紹介され、東京・新潟・大阪を拠点に各地で興行。県主催のシンポジウム、地下ライブハウス、サブカルチャー系トークイベントなど多ジャンルに出演。著書に『あなたとわたしのドキュメンタリー（書肆侃侃房）』『伝説にならないでハロー言葉、あなたがひとりで打ち込んだ文字はわたしたちの目に見えている』（皓星社）がある。
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