

心を裂いた喜怒哀楽 どうかわたしにおしえて頂戴
綺麗な景色 酔い醒まし
夜に犇く後悔の響めき どうかわたしに聴かせて頂戴
目蓋いっぱいの客星じゃ
鬱屈とした夜は明かせないわ
退屈な影が邪魔するの
わたしは今も二人きり
真っ赤な眼の睨む詩を
目を凝らして粗探し
不埒な足取り照らしたり
窓辺に溢れた光
ままならない詩情のなかに
耽美な言葉で拐かすのさ「明日など底のない今日」
スポットライトが眩く
笑うあんたも穴ぼこの多さじゃ どっこいなんだって知ってる?
なんて独り言 下らない
鬱屈とした夜に凭れた儘
退屈な影に溶け込んで
貴方と今日も孤りきり
ふざけた夢を見ていたの
目を逸らして話さない
痛みない夜を探したり
水銀燈とひとり芝居
塵と帰す風の隨に
浅い思想を隠す間に 飲み込んだ言葉の亡骸を
抱いて開かれた反省会 つまりは口語的な脳腫瘍
次第に口を挟む弁護人 君だけは下を向いていてよ
自己破滅に耽るこの陶酔
泛ぶ腥い月明かりも
わたしを壊したすべてが遠いよ
わたしが壊したすべてが遠いよ
わたしは今日も独りきり
真っ赤な月の溢す詩を
飲み込んで 目を閉じて
無様な足取り描いたり
窓辺に座り込んでみて
溶けるように 詩情のままに
心を裂いた喜怒哀楽 どうかわたしに教えて頂戴
こんな夜には壊れたい
ただ眩しい君の言葉で どうかわたしを照らして頂戴
綺麗な景色 憑明かり
- 作詞者
Tsukasa
- 作曲者
Tsukasa

shiosai の“夜咄”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- ⚫︎
夜咄
shiosai
- 2
憑明かり
shiosai
アーティスト情報
shiosai
大阪を拠点に2022年より活動を開始したバンド、shiosai(シオサイ)。 誰もいない部屋でふと浮かぶ思考や、言葉にならない感情の断片を、 静かな現実の手触りのまま描き出す。 感情を直接語るのではなく、風景や時間の流れの中に滲ませることで、 聴く人それぞれの記憶を呼び起こすような表現を紡いでいる。 ギターロックを基調に、ピアノが寄り添うサウンドは、 冷たさと温度のあいだを行き来しながら、どこか取り残されたような情景を映し出す。 2024年に1st single「夜咄 / 憑明かり」、2nd single「夏の骸に」をリリース。 2025年3月の「眠り種 / Blan-」では、孤独や喪失が静かに積もるような言葉の世界を描き出した。
shiosaiの他のリリース

