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「トーキョー韻ポップ」を掲げてラッパーのシャリーが新曲「ドーナツ feat PAWANO!!」をリリースした。エレクトロチューンなトラックにシャリーのスキルフルなラップとPAWANO!!のコーラスワークが響き渡る。アーティスト活動についての態度をドーナツを介して歌った曲であり、ネガティブな気持ちも昇華してあくまでもポップでいたい気持ちが強く現れている。歌っている二人は旧知の中であるが、実際にあったことはこれまででたったの一回しかなく、以降はネット上でのやりとりだけで交友関係を保ち続け、近くに住んでいるのにも関わらず曲作りも一回も顔を合わせることなく終了させた。
シャリーの音楽ジャンルである「トーキョー韻ポップ」とは何か。ラッパーのシャリーは韻(ライミング)に魅了されていた。韻を踏むために普段なら決して繋がらない文脈や単語が繋がることにラップの楽しさを見出し、歌詞中に「パリコレでもやっぱりコレ!」のようにダジャレとも取れる言葉遊びをふんだんに散りばめている。それに加え、シャリーのほとんどの楽曲には彼自身が育った東京の地名を使っていることが多い。この曲では出身大学である青山学院大学の近くにある外苑前で星を見たある日の思い出を情景として描写している。
シャリーの活動は元々3人組ラップグループ「キングニート」の一員としてラップをしたりミックスマスタリングをしていただけだったが、個人活動も開始したことで彼のリリースペースは上がる一方だ。キングニートでは新曲「セルフレジ feat シャリー,蓮&agnet」のリリースが控えており、シャリー個人では新曲「voice」、「筏 feat 鈴」、「Nobody but you!!!」の3曲が現時点でリリースを控えている。
ジャケットアートはキングニートのagnetが担当しており、宇宙で輝くドーナツがリスナーの音楽体験をより印象的なものにするだろう。
楽曲のミックスからデザインに至るまでできるところは全て仲間内で作るからこそ、「ドーナツ feat PAWANO!!」はシャリーのやりたいことが全て詰まった楽曲と言えるだろう。エレクトロなビートにスキットパート、ボーカルチョップに厚みのあるコーラス。シャリーのやりたい音楽がここにあるよ。