Lyric

手を伸ばしては

崩れていくことも

知らずに

何処へ漂えば

楽になれるのだろうか

何者になれるのか

この身を削っては

釣り合うものなどないまま

抱きしめていた

正しさの秤が

気味悪くなって

壊しても

白く頼りないこの命も

潤んだ涙に呑まれて

黒を乞う

脳裏を彷徨うこの邪魔も

鈍色の空に手を伸ばして

天国に愛を歌う

わかってもらえたら

もう笑わなくて済むから

怠い美化で誤魔化した

綺麗事も全て捨てられるから

また何処かで出逢えたら

声は聞こえるのか

春の憂を抱きしめては

心に溶け出した

涙みたいな嘘を

拒んでは痛みになっていく

白く頼りないこの命も

君のいない世界を見て

白を乞う

黒く染まるこの未来も

朱色の空に目を奪われて

この世界に愛を込める

手を伸ばしては

あなたの幸せを願っている

「消えたい」なんて思いより

一人になることが怖くて

いつかの愛を抱きしめては

傷を抉っては

誰かを失っては

それでも誰かのために

生きたいと願っている

ずっと抱きしめていよう

憂さえも

憂さえも

ずっと抱きしめていよう

憂さえも

幸せも

抱きしめていて