歌詞

怒りに燃える青年　アコーサは進み出た

名声を捨てた賢者へ　罵詈雑言を浴びせる

「お前は欺瞞に満ちた者だ！」「偽善の仮面を被れ！」

吐き出す言葉の刃は　静かな瞳に吸い込まれ

ああ　その言葉は誰のもの？　受け取らぬならどこへ行く？

怒りは宙に舞い　やがて己に返るか

心に積もる砂　握りしめるほどに痛む

静寂の教えが　心の奥に響いた

ブッダはただ微笑み　優しく青年を見つめた

「客人が贈り物を受け取らねば　それは誰の元へ？」

「贈り主のものになりましょう」　青年の声は震えた

「ならば、その罵りは私には届かぬ　誰の元へ還るか」

ああ　その言葉は誰のもの？　受け取らぬならどこへ行く？

怒りは宙に舞い　やがて己に返るか

心に積もる砂　握りしめるほどに痛む

静寂の教えが　心の奥に響いた

見えぬ糸で繋がれた　憎しみは巡る鎖

放たれた毒の矢は　必ず放った者へ

手を伸ばし掴むのは　争いか、それとも赦しか

心開けばわかる　真の平和がある場所

ああ　その言葉は誰のもの？　受け取らぬならどこへ行く？

怒りは宙に舞い　やがて己に返るか

心に積もる砂　握りしめるほどに痛む

静寂の教えが　心の奥に響いた

アコーサの心に　初めて光が射した

手放せば軽くなる　負の感情の重み

静かに頭を垂れて　教えの前にひざまずく

争いを終わらせる道は　己の中にあったと