

浴衣の君が笑ってた
夏祭りの夜、提灯揺れて
金魚すくいで君が叫んだ
「見て!やっととれたよ!」
小さな袋に泳ぐ命
二人で名前つけたっけ
あの日の花火 胸に残り
今も空で鳴ってるよ
君と見た夏の記憶は
金魚の水槽に閉じ込めた
君がいなくなっても泳ぐ
あの日の光が消えない
小さな命が繋いでる
僕と君の短い物語
秋が来て落ち葉が舞い
君の「ごめん」が耳に刺さる
突然の別れ、理由もなくて
夜の静けさが重かった
金魚の水槽 見つめてると
君の笑顔が揺れて見える
赤い尾びれが泳ぐたび
あの夏がまだ生きてる
君と見た夏の記憶は
金魚の水槽に閉じ込めた
君がいなくなっても泳ぐ
あの日の光が消えない
小さな命が繋いでる
僕と君の短い物語
冬が来て雪が積もり
窓の外は白く染まる
心の隙間に冷たい風
でも金魚は泳ぎ続けてた
君の声が薄れていく
それでも温もりは残るよ
春が来て陽射しが揺れ
桜のはなびら水面に浮かぶ
金魚が泳ぐ かわらないすがた
僕にそっと微笑むように
悲しみも愛も薄れてく
でも何か優しいままだ
君と見た夏の花火は
空にはじけて溶けたけれど
金魚は泳ぐ 春になっても
あの夏を繋いでくれる
君のいないこの部屋で
金魚は今も元気です。
- 作詞者
シナ子
- 作曲者
シナ子
- プロデューサー
シナ子
- ソングライター
シナ子
- その他の楽器
シナ子

シナ子 の“あの日君ととった金魚は今も元気です”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
アーティスト情報
シナ子
シナ子 は、日常に潜む心の機微を独自の視点で切り取り、普遍的な共感を呼ぶ歌詞とメロディで表現するシンガーソングライター。作詞後の作曲にはSUNOAIをクリエイティブなパートナーとして迎え、音楽制作の新たな可能性を探求しています。 移ろいゆく季節や人生の機微、人間関係の光と影といった多岐にわたるテーマを、時に繊細に、時にユーモラスに描く作風が特徴。特に、ネガティブな感情や日常の見過ごされがちな事象から、温かさや希望を私ならこう思う、この立場の人はきっとこんなことを抱えてる、こんな風に考えられたらいいなと…他人の気持ちはわからないけれど自分ならこうありたい、こう思うみたいなことを歌詞に落とし込んで作曲をしています。言葉遊びが好きなので歌詞に込めた遊びに気づいてもらえると嬉しいです。
シナ子の他のリリース
シナ子