歌詞

日々を煮溶かす　煮溶かす

やけに色めいた季節が厭わしくてさ

ため息を燻らす　燻らす

窓辺に咲いた夢がこぼれ落ちてく

「満ちる世界に祝杯を」

いつの日も求めた覚えなんて無いのに

「光る朝に花束を」

纏わりついて離れないのはなぜ

吸って吐いて今何時？

いつだって真っ当でいたいのに

眠って覚めて今何日？

振り切る度胸もないでしょ？

走って転んで空振って

救いようのないこの醜態を

「ほらいい気味ね」ってピエロが嗤う

メリーゴーランドが回ったら

最後の指切りをしようか

写した景色　残り香さえも　忘れないように

ぬるくなったブランデーフリップ

飲み干したらおやすみ

灰色に透けた幻想が綺麗だ

憂いを重ねる　重ねる

膿み始めた傷跡を隠すように

水底を流れる　流れる

終幕の気配がまた忍び寄ってく

「沈む夜に弔いを」

いまさら相容れることなんて無いのに

「枯れた蕾に口付けを」

後味の悪い記憶が干渉し合ってる

酔って吐いて今何時？

手放すことさえ出来ないのに

焦って焦がれて今何日？

すがりつく宛もないでしょ

静まった路地を彷徨って

夜の果てと巡り会えたなら

いつか壊れてったあの子が笑う

コーヒーカップが回ったら

最後の明晰夢を見ようか

探した理想像　傷跡さえも　無くさないように

脆くなったプロットライン

かたどったらおやすみ

憐れむようなその目が嫌いだ

際限ない逃避行　真っ逆さまに落ちてく

世界の実体も曖昧なまま

フィルム越しの嘘と手を取り合ったなら

錆びついたまま戯けて！

ねぇ

メリーゴーランドが回ったら

最後の指切りをしようか

写した景色　残り香さえも　忘れないように

ぬるくなったブランデーフリップ

飲み干したらおやすみ

灰色に透けた幻想が綺麗だ