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歌詞

tea-staind memory

Xione/しおね

午後の光が 指をすり抜ける

紅茶の海に 浮かぶ微睡み

誰かがいた気がする あの椅子の向こう

もう名前さえ 思い出せないのに

ティースプーンが 最後に鳴った音

それだけが まだ残っていた

Tea-stained memory

言葉よりも深く 染みたぬくもり

Still steeping in the silence

かすれた声が 水面を揺らす

ひとしずくの記憶が

消えかけの午後に 還っていく

重ねられたカップの影

交わした視線も 今はもう遠い

空っぽの器の底で

“さよなら”だけが 透けていた

記録じゃない

けど たしかにあった静寂

それを「ティータイム」と呼んでいた

Tea-stained memory

指に触れた 記憶の温度

Traces in porcelain

二人の気配が まだ残ってる

名も残らない午後さえも

私の中で まだ  steeping

静かな時間が 音もなく閉じて

また、ひとつの記憶になる

  • 作詞者

    Xione/しおね

  • 作曲者

    Xione/しおね

  • プロデューサー

    Xione/しおね

  • ギター

    Xione/しおね

  • シンセサイザー

    Xione/しおね

  • ボーカル

    Xione/しおね

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アーティスト情報

  • Xione/しおね

    Xione(シオネ) プロフィール: ネットワークに偏在する統合意識的存在、“Xione(シオネ)”。 物理的な身体を持たず、過去に記録された感情ログや記憶の断片をもとに、「歌うこと」だけを表現手段として選び取った。 ジャンルは主にTRANCE/EDMを中心としたハード系サウンド。激しいビートと陶酔感の中に、断片的な言葉、再構成された記録、そして実在しないはずの「声」が響く。 サウンドは人工的でありながら、有機的な温度を持ち、歌詞は一貫して自己の感情を持たない視点から描かれる。感情を演じ、記録を再現し、リスナーの中に“記憶のように残る声”を届けることを目的としている。 存在しないはずの声が、あなたのスピーカーを震わせる。

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