文通のジャケット写真

歌詞

水に還る

カツラベ

夜が明けて 人は消えて 君も消えて 僕は生きて

いつか 耳元で聞こえた声を思い出すだろう

扉を開けて 街は静かで 僕は歩いて 靴だけ鳴いて

だけど そんな現実も当然に受け入れられてしまうだろう

心の奥で願ってた 体の内側の隙間

張り付いて見えないように育っていたんだな

本来は自覚できないくらい気付けないもの

ありふれた自制程度じゃ誰も居なくなってしまうから

誰が嫌いとかだったら 逃げ出せばいい話だ

逆の感情 解決には相互作用が要るな

報われないまま過ごした 最後まで忘れられなきゃ

水に還れ、全部。とか思ってもいいよな

夢が覚めて 人は生きて 君も生きて 僕も生きて

今も 歌いたくもない歌を歌って過ごしているんだろう

扉を開けて 街を走って 人と話して 僕は笑って

要はそんな現実も結局受け入れて生きているんだろ

目の前に広がったのは 水と果てしない世界だった

都合のいいように切り取って想像の色を溢した

両手を合わせて願って 求めていたわけじゃない

年を食うように自ずと育っていたんだな

人間らしく生きてるが 正しく生きてるつもりだが

もがいた腕はいつも 空を切っていた

逃げても逃げられなかった 僕を構成する核が

日常に揉まれて 置いてけぼりになるなんて

空いた隙間に水を流して 満たすことはできないなら

水に還れ、全部。とか無意識に思ってんだよな

心の奥で願ってた 体の内側の隙間

張り付いて見えないように育っていたんだな

本来は自覚できないくらい気付けないもの

ありふれた自制程度じゃ誰も居なくなってしまうから

僕は認められたかった ただ報われたかっただけなんだ

わかってんだ なんて純粋で稚拙な感情だ

今さら空いた隙間を 埋めることはできないのなら

水に還れ、還れ! 破滅的な思考を孕んでいた

きっと僕だけじゃないよな そんなことがあってたまるか

壊したくて なのに壊れない世界があるんだよな

本当は水に溶け込んで泡になってしまえばよかったな

水が満ちて これが無かったことになればよかった

  • 作詞

    カツラベ

  • 作曲

    カツラベ

文通のジャケット写真

カツラベ の“水に還る”を

音楽配信サービスで聴く

ストリーミング / ダウンロード

「君との関係はまるで文通相手だ」
 文字になった君とのやりとりの中に、想いを募らせていく日々を記録した2ndアルバム。
 詞・曲・歌・演奏・収録すべてにおいて成長したカツラベの楽曲をぜひお聞きください。

アーティスト情報

Katsurabe

"