Lyric

薄紅色の風がそよぎて

穂先に揺れた露

私の指を濡らす

（きみくるを

まだ早しなり 浮橋）

浅き夢みし

乱れ舞うよ 曼珠沙華

君はまだ此岸の人間

何れ来るその時まで

想ひ 聴き留めたひ

千歳緑色の木々がそよめき

ついえた灯が

未だうら香り立つ

（いかせじと

嘆けど遅し 夢枕）

玉響の唄

乱れ回れ　風車

君はもう彼岸の亡者

巡り来るその時まで

願い　書き届けたり

幾年月を

泣き伏せれども

必ず　皆　渡り廻る

不帰の橋

乱れ狂え　曼珠沙華

私が渡り殿番

流れ着くその時まで

君の理想の演目を

(演じる 咲け！ 舞え！ 酔い痴れよう！)

縁、今なお絶えず