

Scroll down, scroll down
指で世界を流してく
光る画面の向こう側で
今日も誰かの一日が編集される
朝イチのコーヒー まずは写真をパシャリ
冷める前にアップロード それが優先順位
「仕事前の一杯が幸せ」とか書いといて
本音は寝坊ギリギリ メイク途中でダッシュ
ジム帰りセルフィー 汗すらもエモい照明
「自分磨き中です」ってハッシュタグで武装
帰り道のコンビニ飯は ストーリーから除外
レンチンの孤独だけ 誰にも見せない
いい感じの青空だけ切り取ったフレーム
電線もゴミ袋も トリミングで消す
完璧なグリッドの端っこに
入りきらない今日が 積もってく
Nofilter, no proof
載せなきゃなかったことになる day
笑ってる写真だけ 並べてたら
ほんとの顔 行き場なくしてく
Melancholy feed, tap tap
ハートの雨で埋めるけど
「キラキラしてていいね」っていう
一言の裏で 誰も疲れを聞かない
オフィスのデスクも 一瞬だけカフェ風に
マグカップとPC角度 ベストアングル研究
「在宅ワーク最高」ってポストしながら
背中丸めてる姿勢は 写真には写らない
通知ランプが 自尊心の残量メーター
「既読スルー慣れたし」って笑ってみせるけど
タイムラインの上でだけ 賑やかな声
部屋の中では エアコンの音がMC
オシャレな言葉を コピペして貼り付ける
本音の日本語は ちょっとダサくて
「今、しんどいです」って書くだけなのに
それが一番 勇気いるボタン
Nofilter, no proof
盛らなきゃ埋もれてしまう voice
補正かけた光の中で
影の濃さだけ 濃くなってく
Melancholy feed, tap tap
いいねの波に揺られながら
本当はそっと「しんどい」って
呟く場所を 探してる
DMの隅っこでだけ本音 talk
「誰にも言えない」が合言葉
既読の青色が救命ボート
でもタイムラインじゃ余裕のポーズ
Follow / unfollow, 数字で測る関係値
アルゴリズム次第で消える存在意義
「病んでるキャラ」は求められても
ほんとの涙はコンテンツじゃない
Half-time beat, 画面の brightness down
目を閉じたら やっと静かになる
写ってない時間だけが
もしかしたら ほんとのわたしかもね
Nofilter, slow breathe
今日はアップしなくてもいいや
誰にも見せないままで
ちゃんとあった一日を抱きしめる
Melancholy feed, log out
ハートの数から 少し離れて
画面の向こうで笑うよりも
ここにいる自分に good を押す
Scroll down, scroll down
親指をそっと止めたら
通知の来ない夜のすき間に
小さなオフラインの星が浮かんだ
- 作詞者
Frogman
- 作曲者
Frogman
- プロデューサー
Frogman
- ボーカル
Frogman

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nofilter_syndrome
Frogman
「nofilter_syndrome」は、SNSのタイムラインの中でじわじわ溜まっていく“のせなかった本音”と“見せなかったつかれ”をテーマにした1曲です。朝のコーヒーも、ジム帰りのセルフィーも、画面の上ではきれいに整えられていくけれど、アップされなかった瞬間はなかったことみたいに消えていく。エレクトロなチキチキドラムとグリッチしたシンセの中で、「nofilterでも、きょうはちゃんとあった」って、自分にだけgoodを押してあげるイメージで作りました。ジャケットの彼女と一緒に、画面の明るさを少しだけ落として聴いてもらえたらうれしいです。
アーティスト情報
Frogman
煌めく都市の夜を切り取るシティポップとエレクトロポップが軸。ときどきダンス、ロック、エモに迷い込みながら、懐かしさと新しさが交差する瞬間を描きます。あなたの夜に、ほどよい魔法を。City pop for the soul, with detours into dance, rock & emo. Your soundtrack for the city night.
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