ピカソの絵をはじめて見たとき
こんな落書きなら僕にだってすぐに
描けるさと思ってた
我先にと群がる大人たちの横で僕はひとり
ピカソと張り合ってた
手を引かれ歩いた帰り道
夕暮れ空に描いた クレヨン色の世界
大人になった僕は今同じ絵の前の立ち
さもわかっている人のフリをして
繰り返される歴史にも勝る傑作なセリフを並べ
ピカソの偉大さを君に語ろうとしてる
真っ直ぐな君の瞳は
そんな僕のやましさを 見透かしたみたい
いつからだろう
身の程という心地良い毛布にくるまって
窓の向こうを眺めたのは
煮えたぎる心臓の鼓動 流動体の感情も
夕凪に放り投げて
どこからどこを転がってここまでやってきたのか
気がつけばいつかのあの坂道
夕日がゆっくりと沈んでいく坂の上で
空を見上げている君と目が合った
緑の瞳をした跳ね馬が黄色い雲を蹴散らして
紺色の街を飛び越えてく
赤い電波を吐き出す船はカモメたちを引き連れて
オレンジの宇宙に浮かび上がる
ピカソの絵をはじめて見たとき
こんな落書きなら僕にだってすぐに
描けるさと思ってた
手を引かれ歩いた坂道
夕暮れ空にあの日の
クレヨン色の世界
- Lyricist
Saito Johnny
- Composer
Saito Johnny
- Producer
Saito Johnny
- Recording Engineer
Saito Johnny
- Mixing Engineer
Saito Johnny
- Mastering Engineer
Saito Johnny
- Guitar
Saito Johnny
- Vocals
Saito Johnny
Listen to Kureyon Iro No Sekai by Saito Johnny
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