

海がみえる 小さな港町
パパは 毎朝ふねの太いロープを
前足ではじいて なおす
むかし夢見た ヴァイオリンは
押し入れの奥で ねむってる
ある日わたしが ひろってきた
ごみ捨て場の 小さなヴァイオリン
「パパ これなあに?」って 爪で引っ掻いたら
ボロンって不思議な音がした
ビローン、ポロン、へたっぴだけど
弦のふるえが おもしろくて
「ねえパパ、もっと鳴らしたい」
その夜パパは 古いケースをあけて
やさしい 爪弾き をおしえてくれた
——『まわり道しても だいじょうぶ』
きょうの一音が あしたをつくる
肉球がすりむけても やめないで
つづけた手は ちゃんとおぼえてるよ
耳のきこえない うさぎのおじいさん
だれもはなしかけない ひとりぼっち
わたしがヴァイオリンの木箱に
あごをのせてゴロゴロ喉を鳴らしたら
木のふるえが 石だたみをつたって
おじいさんの足裏へ
音はきこえなくても つたわった
おじいさんの目から なみだがこぼれた
足のわるい 子ガメの男の子
「どうせぼくは のろまだから」って
だから、しっぽでゆっくり 弦を叩いてあげた
はじめて その子がわらった
——『まわり道しても だいじょうぶ』
やさしくした日は むだじゃない
「いっしょにやろう」って 寄り添ったぶんだけ
ひとりの音が みんなの歌になる
嵐がきて ふねがこわれて
パパはお仕事に かかりっきり
遊べない日がつづいて
ひげをぺたんと下げて わたしは泣いた
でも朝がきたら 広場にみんながいた!
おじいさんも 子ガメも カモメも モグラも
わたしのはじく 不器用な音が
みんなをこの場所に 連れてきてくれたんだ!
満月の夜の おおきな広場
ボロボロのヴァイオリンに 爪を立てる
となりの街からきた
歌のうまい猫たちに まじって
目をとじて パパに教わった 波の音をはじいた!
弦が外れた ヒゲがふるえた
それでもやめなかった
ふくろうのおばあさんが
木の上から やさしく微笑んで言った
「この子の音のまわりには、みんなのあたたかい居場所がある」
まいにちの積み重ねと やさしさでできた音なんだって!
まわり道しても だいじょうぶ
きょうの一音が あしたをつくる
まいにちちょっとずつ がんばって
まわりの人を たいせつにしたら
気がついたら 夢は すぐそばに いるんだよ
星空の ぼうはてい で パパとふたり
しっぽを並べて音を鳴らす
パパの 爪弾き は まだへたっぴだけど
ふたりで鳴らすと とてもあたたかい
まわり道したぶん 出会えたね
たくさんのともだちに
ふたつのヴァイオリンが 波のむこうまで
ひびいていました
- 作詞者
ジュルノ
- 作曲者
ジュルノ
- プロデューサー
ジュルノ
- その他の楽器
ジュルノ

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まわり道のヴァイオリン
ジュルノ
アーティスト情報
ジュルノ
ジュルノ(Jurno)は、AIを活用して楽曲制作を行う次世代アーティスト。 ロック・バラード・ポップス・アニメソングを中心に、心を癒すメロディと歌詞を届けることを大切に活動しています。 作詞・作曲からボーカル表現まで、AIと共に生み出す独自の音楽は、どこか懐かしく、そして新しい。 日本全国、そして世界中のリスナーに寄り添い、特に台湾での発信にも力を入れています。
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