emulsionのジャケット写真

歌詞

emulsion

きんぐ

静かに沈む夜の中

君の声がまだ泡のように浮かぶ

触れたら消える記憶なのに

手のひらがまだ離せない

何度も別れを口にして

何度も溶けあってしまう

僕らはきっと化学反応

終わらせるたび始まるだけ

エマルション 君と僕は

混ざりきれないまま揺れてる

心は分離してるのに

見えない界面で繋がって

愛してないって言いながら

溶け合ってしまう夜が痛い

終わらせたいのに 終われない

僕の中で分散する君

新しい誰かを見ても

比べてしまう自分が嫌い

愛とは安定じゃなくて

いつも未完成の化合物

光を通せば濁るほど

君の影が鮮やかで

曖昧なまま生きてる僕は

きっと沈まない沈殿物

エマルション 君と僕は

混ざりすぎて壊れそうで

手放す勇気が持てなくて

また白く濁る恋の跡

「もういいよ」と言えたなら

どんなに楽だったろう

終わりも始まりも ぼやけて

消えないまま溶けていく

最後の一滴まで

君が僕を包んでいた

別れたいのに まだ

離れられないまま

  • 作詞者

    きんぐ

  • 作曲者

    きんぐ

  • プロデューサー

    きんぐ

  • ボーカル

    きんぐ

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    emulsion

    きんぐ

——混ざり合えないのに、離れられない。

理性では「終わり」に向かっているのに、
心のどこかがまだ君を探してしまう。
そんな“別れたいのに沼ってしまう恋”を、
化学のメタファー「エマルション(乳化)」として描いた一曲です。

淡く濁るサウンドと滲むようなボーカルが、
愛と依存の境界を静かに溶かしていきます。

「終わらせたいのに、終われない」
——君はまだ、僕の中で分散している。

ぜひ、あなたの夜に溶かして聴いてください。

アーティスト情報

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