

静かに沈む夜の中
君の声がまだ泡のように浮かぶ
触れたら消える記憶なのに
手のひらがまだ離せない
何度も別れを口にして
何度も溶けあってしまう
僕らはきっと化学反応
終わらせるたび始まるだけ
エマルション 君と僕は
混ざりきれないまま揺れてる
心は分離してるのに
見えない界面で繋がって
愛してないって言いながら
溶け合ってしまう夜が痛い
終わらせたいのに 終われない
僕の中で分散する君
新しい誰かを見ても
比べてしまう自分が嫌い
愛とは安定じゃなくて
いつも未完成の化合物
光を通せば濁るほど
君の影が鮮やかで
曖昧なまま生きてる僕は
きっと沈まない沈殿物
エマルション 君と僕は
混ざりすぎて壊れそうで
手放す勇気が持てなくて
また白く濁る恋の跡
「もういいよ」と言えたなら
どんなに楽だったろう
終わりも始まりも ぼやけて
消えないまま溶けていく
最後の一滴まで
君が僕を包んでいた
別れたいのに まだ
離れられないまま
- 作詞者
きんぐ
- 作曲者
きんぐ
- プロデューサー
きんぐ
- ボーカル
きんぐ

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- ⚫︎
emulsion
きんぐ
——混ざり合えないのに、離れられない。
理性では「終わり」に向かっているのに、
心のどこかがまだ君を探してしまう。
そんな“別れたいのに沼ってしまう恋”を、
化学のメタファー「エマルション(乳化)」として描いた一曲です。
淡く濁るサウンドと滲むようなボーカルが、
愛と依存の境界を静かに溶かしていきます。
「終わらせたいのに、終われない」
——君はまだ、僕の中で分散している。
ぜひ、あなたの夜に溶かして聴いてください。
アーティスト情報
きんぐ
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