

大理石(マーブル)の 白いカウンター
差し出された 細いサインペン
宿泊カード 名前を前に
迷いなく書く 慣れた苗字(なまえ)
もしもあの時 頷いてたら
誰かの妻と 呼ばれたはずね
青いキーホルダー 重たくて
掌(てのひら)で 冷たく光る
カシミアのショールを きつく巻き直し
テラスに出れば 冬の潮風(かぜ)
都会(まち)のノイズは ここまでは届かない
蒼いインターバル 水平線の彼方
ゆっくりと溶けてゆく 船の灯(あかり)
あなたの知らない 音階(スケール)をなぞり
ただ 波の音を聴いている
サヨナラは まだ 歌わなくていいの
煙草の煙 満ちた会議室
笑顔で配る 重いコーヒー
記号のように される毎日
窮屈すぎる この日常を
自由の女神に 背を向けた日も
守り抜いたの 私の署名(クレジット)
これでいいのと 呟くたびに
指先が 微(かす)かに震えてる
点滅を繰り返す 遠い遠い光
あれは選ばなかった もうひとつの未来
闇に吸い込まれ 消えてゆく
Mrs.(ミセス)の椅子に 別れを告げたあとの
自由はこんなに 風通しが良すぎて
時々自分が 透明に見えるの
ねぇ 夜が明けるまで
心のチューニング 合わせていたい
深いミッドナイト 水平線は消えて
何も見えなくなった 海を見つめる
独りきりで選ぶ 旋律(メロディ)を抱いて
ただ 風の音を感じてる
サヨナラは もう 闇に溶けたはずね
Tokyo Night
Blue Solitude
Solfège in the dark
- 作詞者
Akemi
- 作曲者
Akemi
- プロデューサー
nanayon music
- ミキシングエンジニア
nanayon music
- ボーカル
Akemi

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海辺のソルフェージュ
Akemi
「海辺のソルフェージュ」は、都会の役割からそっと距離を置き、自分自身の旋律を取り戻そうとする女性の内面を描いた、ミディアムテンポのアーバン・シティポップ。
海辺のホテルの白いカウンター、青いキーホルダー、冬の潮風が吹き抜けるテラス――選ばなかった未来の記憶と向き合いながら、誰にも属さない時間の中で、自らの心を静かに調律していく姿を映し出す。
架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、社会の中で与えられた役割を演じ続けてきた女性が、肩書きや期待から離れ、ひとりの存在として立ち戻る瞬間の感情。
70年代後半から80年代前半のニューミュージックやアーバン・ポップが持っていた、都会と孤独、そして自由をめぐる叙情性を下敷きに、現代的なサウンドで再構築した一曲となっている。
波の音だけが響く夜の水平線の向こうで、自分だけの音階をなぞる――そんな静かな決意を描いた楽曲。
Produced by nanayon music.
アーティスト情報
Akemi
1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。
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nanayon music



