静謐な空間に置かれる。
13の規則。
砂時計から零れ出す沈黙。
無機質な理によって紡がれるべき安息。
「泣いているのは誰?」
“思い出して”
微睡む微笑に揺れる合図は
藍を説く左目の巡礼者
自戒の声に導かれるの
「ねえ、いのちの名を教えて」
“zyrk novem o duz /r/aw/ul.q(K)wy”
歓びの円舞曲、白日の彼方
「まだ終わらないで」
硝煙が断つ業
物語の栞に残るから
今、沈む廃都
ノイズ上の懐古
“思い出して”
隠された最初の鍵
眠る前に抱きしめる、声、1つ
目に映るものが全て
終わりのない楽園の幻視
まだ戦火踊る夜、制度が描くのなら
鉄塔に月が舞う。
晩祷には不確かな未来を捧げた。
機械仕掛けの人々は笑わない。
鐘の音が鈍く響く。
この傷跡に1つ、灯す約束があった。
“思い出して”
“思い出して”
「いつも寝る時には大きなクマさんと一緒なの!」
“思い出して”
「パパはいつ帰ってくる? お手紙書いたのにな」
“思い出して”
「痛い!」
“思い出して”
「ママは私のこと嫌いなの?」
“思い出して”
「ねえ、ライラ」
317年の春。
反世界との境界崩れにより、実世界の3/4が消滅。
統一国家企業はこれを「大終焉(Vellma)」と命名する。
無人機による管理体制は必然であった。これによる都市機能の維持。
生命という種の保全の為、320年、方舟は建造された。
裁かれた最期の偽物
沈む前に抱きしめる、鼓動、2つ
「目に映るものが全て?」
救いのない楽園の残滓
どうか40の夜、真実を描くのなら
君が醒める日まで
朽ちて、滅びゆくとして
いつまでも いつまでも いつまでも 見守って
いつの日か いつの日か いつの日か その声を
- 作詞
紙崎ねい
- 作曲
紙崎ねい
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ゴフェルの忘却船
紙崎ねい
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紙崎ねい
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