Lyric

咲いた咲いた

綺麗に咲いた

水面に溶けた思い出色

並ぶ並ぶ

赤白黄色

夜霧立つ 夢 現

空、見上げる君の姿

白い浴衣を濡らした涙

僕はまだ気づかずにいた

打ち上がる音があの夜に響いた

消えかけた灯りは

当たり前のように2人を映す鏡

淡く溶ける恋のため

この想いまで赤く染めるリンゴ飴

さよなら

そう君があの夜に残した言葉は

確かな光となり

一瞬であの街に消えたはずなのに

咲いてみせる面影

記憶に触れる夏の微風

またどこかで

君と同じ空を見上げて

夜空に映る君の残像

消えそうな声 胸に反響

手を伸したら指が触れそう

消えぬまま　揺れる感情

夜空に映る君の残像

消えそうな声 胸に反響

手を伸したら指が触れそう

咲いたまま　幻面花象

空に散る儚さより

地面に咲く強かさが好き

なんて口走った照れ隠し

本当は浮かれていただけなの

朽ちても繰り返される彩り

わたしたちもそうあれたらなんてさ

付け加えたけど あとの祭り

今、あなたは誰かの隣？

掬えなかった金魚みたいに

すり抜けて見失ってしまった

解けた手を追いかけても

人混みに飲まれ遠くなる背中

ねえ、新しい出店あったよ

思い出すあなたの「半分こ」

遮ったわたしの「一個ずつ」

呆れた笑顔

ああ、消えた横顔

夜空に映る君の残像

消えそうな声 胸に反響

手を伸したら指が触れそう

消えぬまま　揺れる感情

夜空に映る君の残像

消えそうな声 胸に反響

手を伸したら指が触れそう

咲いたまま　幻面花象

咲いた咲いた

綺麗に咲いた

水面に溶けた思い出色

並ぶ並ぶ

赤白黄色

夜霧立つ 夢 現

泣いた泣いた

夏を辿れば

涙に滲むあなたの顔

高く高く

空より遠く

流れ往く浮浪雲