最後の砦のジャケット写真

歌詞

最後の砦

らるみん

湿った土の匂い感じ

風の冷たさに震えながら

頼りない足で歩くよ

言葉の棘を抜いてゆく

今日も静かな暗がり

窓の外の灯り遠く

私の輪郭寂しく

明日が来るのが怖い

価値があるとかないとか

物差しばかり突き刺さる

何者にもなれないままで

私は私に迷う

ああ生きる意味なんて

どこにも落ちてないけど

ただ息をしてるだけで

精一杯なんだ

悲しみの底で膝抱え

声にならない声出す

生きていていいと

自分に言い聞かせる

誰かの期待に合わせて

本当の私が消える

鏡に映る見知らぬ顔

大丈夫なんて嘘つく

正解をなぞる人波

一人の出口探して

孤独は欠落じゃない

最後の砦なんだ

ああ痛みを知るたび

皮膚は厚くなるけど

本当の心まで

遠くなる

生きる意味なんて

作らなくていい

明日世界が終わっても

私は私でいたい

ああ生きてるだけで

それだけでいいんだ

震える胸認めて

悲しみも血となる

頼りないこの足で

刻む鼓動信じる

今はただ歩いてく

夜明けを待ちながら

  • 作詞者

    らるみん

  • 作曲者

    らるみん

  • プロデューサー

    らるみん

  • ボーカル

    らるみん

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    最後の砦

    らるみん

「生きてるだけで、それだけでいいんだ」——葛藤の果てに見つけた、静かな肯定の物語。
​『最後の砦』
​本作は、現代社会の「価値」や「正解」という物差しに翻弄され、自分を見失いそうになる瞬間の心の揺らぎを描いたミディアムバラードです。
​■楽曲の背景とメッセージ
​「明日が来るのが怖い」と独り夜を過ごす孤独や、他人の期待に応えようとして削り取られていく自己。誰もが一度は抱えるそんな空虚さを、湿った土の匂いや風の冷たさといった情景描写と共に鮮明に描き出しています。
​タイトルの『最後の砦』には、**「孤独は欠落ではなく、自分を守るための最後の場所である」**という強いメッセージが込められています。生きる意味を無理に見つけるのではなく、ただ息をし、鼓動を刻む自分自身を認めること。暗闇の中で夜明けを待つすべての人に寄り添う、祈りのような一曲です。

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