Lyric

"もしもあの日に戻れたなら"って

何回目だろう そのセリフ

巻き戻しボタンなんてないって

わかってるのに 胸が巻き戻る

もしもあの日の僕が 君の「平気」を疑ってたら

信号待ちの交差点 もう少し話してた

もしも「忙しい」を盾にして既読で終わらせず

あと一行「どうした？」って　送れてたなら

もしも強がる君を ヒーロー扱いしなかったら

小さなため息ひとつで 異変に気づけたかな

もしもカッコつけずに

ダサい言葉で寄り添えてたら

あの夜の沈黙も 武器にはならなかった

当たり前はいつだって

失くしてから光りだす壁

遅すぎた 僕の気持ちなんて

君には届かないけど

もしもあの日に戻れたなら

君の手をもう離さない

「大丈夫？」より寄り添った言葉

「ここにいて」と言えたのに

戻れないから 今ここで

倒れそうな誰かに寄り添ってたい

生きてくれてる それだけで

本当はもう 十分なんだよ

君の沈黙を 優しさで誤魔化さずに

飲み込まれた「助けて」を拾えてたら

「頑張れ」の前に「休め」を伝えられたら

限界ギリギリのサインを　笑い話にしなかった

もしも君の傷跡を カットせずに見てたら

「わかるよ」の重さにも きっと根拠があった

もしも勝ち負けだけで 未来を測らなければ

負けた夜の僕らさえ 抱きしめてやれたのにな

大人ぶるほど下手くそな

本音だけが置き去りで

「迷惑かけたくない」の裏側に

「ほんとは抱きしめて」が眠ってる

もしもあの夜 帰らないで

君の隣で朝を待てたら

強がりのドアの前でただ

黙って味方でいられたかな

特別じゃない毎日の影で

同じテレビ コンビニの灯り

そんな景色こそ ほんとは

守るべき奇跡だったんだ

もしも今の僕が あの日の僕に会えたら

説教じゃなく 一言だけ渡す

「後悔していい でもそれを

誰かを救う燃料に変えろ」

選ばなかった言葉たちが

今 喉の奥で震えてる

人生はやり直しじゃなくて

「まだやれる」を積み重ねてくゲーム

もしも君の様な人が どこかでこの歌を聴いて

少しでも心がほどけるならいいな

言えなかった「ごめんね」も

間に合わなかった「愛してる」さえも

今を生きてるあなた包み込む

遅れて届く手紙になればいい

生きててくれて 本当にさ

それだけで世界は変わるから

何度でも 何度でも言うよ

「生きてくれて ありがとう」

ありがとう

もしもまた折れそうになったら

この曲を言い訳にしてもいい

今日はまだ終わらないって

もう一回だけ 呼吸してみて

もしもあの日に戻れたなら

君の手をもう離さない

「大丈夫？」より寄り添った言葉

「ここにいて」と言えたのに

戻れないから 今ここで

倒れそうな誰かに寄り添ってたい

生きてくれてる それだけで

本当はもう 十分なんだよ