

駅前の軒先で
傘の端が触れる
君は笑うけど
名前だけ言えない
雨は細く続く
会話は続くのに
昔みたいには
呼べないままで
喉の奥で
消え去りそうな音
言いかけて
飲み込んだまま
呼べないよ
君の名前
呼べないよ
こんな夜は
隣にいるのに
遠くなるみたい
雨の間で
名前が消える
街灯の灯り
濡れた背中を照らす
言いそびれたまま
少しずつ離れる
あの頃の呼び方
ポケットの底に
まだ残ってるのに
手が届かない
帰り道まで
後少しなのに
口にすると
思い出してしまう
呼べないよ
君の名前
呼べないよ
こんな夜は
隣にいるのに
遠くなるみたい
雨の間で
名前が消える
もしも今
一言だけ
昔のまま
呼べたなら
たぶん君は
少しだけ止まって
たぶん私も
泣きそうになる
呼ばないで
私の名前
呼ばないで
こんな夜は
隣にいるのに
離れていくみたい
雨足は少し
弱まっていく
呼べないよ
君の名前
呼べないよ
このままで
駅前の軒先で
ただ見送るだけ
霧雨の向こう
姿が消える
- 作詞者
佳
- 作曲者
佳
- プロデューサー
佳
- その他の楽器
佳

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