歌詞

渚の潮風が

吹き抜く夕焼けに

駆け出した影はもういない

冷たい水を纏ったまま

海底［うなぞこ］へ落ちていく

私の結末だ

このまま波に揺らいで

泡になって消えようか？

「ヒカリ目指すのは苦しいだけ」

分かってるのに

手を伸ばした

諦めたって　逃げ出したって

心の奥　騒ぐ鼓動は

「まだ終わりじゃない」って

何度でも叫ぶ

いつまでも

暗い暗い海の中から

輝いた水面を

あの日の夏を求めた

いつの日の情景は

憎いほど鮮明に

夕焼け走る影一つ

あの日の私はどうやって

笑ってたんだったっけ？

今はもう分からない

届かないと決めつけて

逸る声を失った

夕日は沈んで

月が笑う

「今宵の夢はここまで」と

「仕方がない」って　「才能がない」って

言い訳ばかりを嘯いて

ただ情けなくって

逃げるように海へ

飛び込んだ

静かな場所にいたいのに

それなのに　心臓の

鼓動が鳴り止まないんだ

漣すらない凪は

物語の終わりか

ねえ、もう一度…

「虚しいよ」って　「諦めよう」って

心の弱さが囁いた

「もう終わりにしようよ」

そしたらもう二度と

苦しくない

それでも何故だろう　手は

足掻いてる　もがいてる

ーーーー光よ、まだ

諦めたって　逃げ出したって

心の奥　騒ぐ鼓動が

「まだ終われない」って

何度でも唄う

ここはまだ

暗い暗い海の中でも

水面は揺らめいた

あの日の夏が始まる