歌詞

現世はどうも生きづらいらしい

誰も彼も肩を落として

光を避けて 仄暗い中で過ごす歪な習性

目にも見えない 声も聴こえない

まるでそこになにもないかのように

存在しない それはまさに幽霊みたいだ

怖気づきそうな物怪も

溢れかえるのはいつも陽の下だけ

どこまでも続く夜に 永遠に続く夜に

このまま浸れるのなら

さあ 操り踊れ 幽惑の環 手招きと呼ぶ声で

正しさじゃなく 幻だってかまわないさ 呑まれてく

熱も色も身も投げ出して まとめて思いのまま

質量もなし 自由自在に浮かべちゃえば夢現

ほら、きみも

現世はただ息苦しいらしい

誰も彼も底でもがいて

時折 見せる救いとやらに縋って落ちてく延々

目を閉じて 耳を塞いで

気づかないふりをするなんてより

そこは冥瞭 逃げておいでよ 明府の入口まで

言葉にはならない焦燥も

答えにはならない頭も空にして

いつまでも続く夜を 抜け出せず続く夜を

どこか 誰か 照らすなら

さあ 操り踊れ 幽惑の環 手招きと呼ぶ声で

隙間から広がる 知らない未来の果て 呑まれてく

憑りつかれたような気だるさと しがらむ重い身体

何もかも忘れて全部 手を離しちゃえばほどけてく

残ることのない 浮かんでは沈むような日々を繰り返して

傷跡ばかり増えてくのはおしまい 誘われたほうへ

さあ 心に溜めたエトセトラ そのまま吐き出すなら

紛れて消える闇の中に染みて今 薄れてく

熱も色も身も投げ出して まとめて思いのまま

質量もなし 自由自在に浮かべちゃえば夢現

ほら、きみと