暗い。未明の空で光る空母。
捉えて鮮やいだら呼吸は止まっていた。
クライ。涙腫れと共に爆ぜた。
虹色の戦闘機は破片をばら撒いていた。
それが脳天刺していたいけな意志を繋ぐ。
それはロンドンもパリも北のあの国も一緒さ。
過去。今。未来。通る時間軸の彼方で。
抜け道。近道もあり得ない座標の上で。
あんたのピンを刺して。もがいて。
何処かの心の雨粒拭うんだ。
暗い。宛てのない焦燥も多分。
いずれ剥がれ落ちていく旅の道連れなのだろう。
けれどクライ。霞んだ視界をにわかに払う。
虹色の戦闘機は脳裏に染み付いている。
それがあんたや僕のいたいけな意志を繋ぐ。
それは地下鉄や海やあの子の部屋も一緒さ。
身投げ寸前少年少女。有り余る命火に。
気圧され飲まれども。逡巡抱き寄せて。
あんたのピンを刺して。もがいて。
何処かで忘れた心を取り戻せ。
(昨日未明。視界良好。飛行物体有リ。
ハレー彗星ト思イテソノ息数秒止メタリ。
玉虫色ノ光。其ノ頭上ニテ爆ゼアソバセ。
破片此の頭撃チ抜イタリ。)
春を駆け抜けた風を纏って。
未明の空を噛み締めて待っていたんだ。
ポケットには1ミリの期待と。
当たり前に寄り添った不安と。
3千万光年の孤独を。詰めて。詰めて。
過去。今。未来。通る時間軸の彼方で。
抜け道。近道もあり得ない座標の上で
過去。今。未来。通る時間軸の彼方で。
気圧され飲まれども。逡巡抱き寄せて。
あんたのピンを刺して。もがいて。
何処かの心の雨粒拭うんだ。
紙一重切れ端の命を繋ぐんだ。
- 作詞
RAY
- 作曲
Jaccass
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遊星艇
Jaccass
近未来SFのような清涼感のあるサウンドに「1人1人の命がこの世界に影響を与える」ことをロックから学び取った泥臭い言葉で乗せた生命への賛美歌。