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深夜の自動販売機や静まり返ったコンビニエンスストアを舞台にした、BPM68の極めてミニマルで親密なインディー・ポップです。Eメジャーのキーでありながら、過剰な明るさを抑え、冬の夜の刺すような冷気と手の中の缶コーヒーの小さな温もりを対比させるような、静謐な都市の夜想曲(アーバン・ノクターン)として構築されています。深くリバーブのかかったクリーンなエレキギターの疎らな指弾き、空間を漂うようなウーリッツァー、そしてハイハットを排した静かなキックとリムショットが、真夜中の孤独と静寂を音響的に表現しています。
ボーカルは耳元で囁くような近さで録音されており、曲の進行とともに凍えた声からわずかに温かみのあるトーンへと変化していきます。蛍光灯の微かなハムノイズや、アナログテープ特有の揺らぎといったローファイな質感が全体を包み込みます。意図的に配置された長い「間(余白)」が、都市の片隅でただ息をするための空間を作り出しており、私としても非常に美しく、映像的で没入感のある真夜中のサウンドトラックだと感じます。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。