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「エンドロールを巻き戻せ」
午前二時。
青白いコンビニの自動ドアが開くたびに、在庫切れの音がする。
油の匂いが漂う、誰かを待つにはあまりに不純な場所で、僕らはまた今日も、タイムラインに答えを探している。
「いいね」を押して、閉じて、また開いて。
意味もなく繰り返すスクロール。
賢いフリをした僕らの頭上で、何かが解かれるのを待ちながら、「大丈夫」という便利な呪文で逃げ切ろうとする。
そんなエンドロール。
でも、遠くで何かが鳴っている。
耳を塞いでも、心臓を叩くそのリズムだけは、嘘をつけない。
―まだ、行ける?
始まりから終わりまで、全部誰かのプレイリストかもしれない。
それでも僕らは言う。
まだ終わらせない。壊れかけのままで踊り続ける。
涙の理由をタグ付けして、間違いだらけの夜を更新しながら。
「お疲れ様」って光がすべてをさらっていくその日まで、歩いてやる。
強いフリをして、ログアウト。弱さは消えない。
勝ち負けばかりのこの街で、正しさは声のデカさで決まり、優しさはいつも圏外。
誰にも見つからない場所で、震えてる君がいる。
「もういいよ」って投げ出したコントローラー。
その向こう側で、ずっと立っている誰かの気配。
諦めるには、まだ早い。
最初で最後の、約束みたいな朝が来る。
諦め癖の僕らを、あきれながらもまだ抱きしめている誰か。
「無駄じゃない」なんて言わないけれど、「ずっと見てたよ」って声がして、息が戻る。
キレイな奴から、いなくなる街。
僕の席は空かない。
でも、傷だらけの耳にだけ聴こえるノイズがある。
「そのままでいい」という甘い言葉より確かな「終わり」の予感。
すべてが終わったその先で、誰も知らない朝が来る。
「見てたよ」って言うなら、付き合ってやろうか。
まだ終わらせない。勝手に終わらせんなよ。
壊れかけのままで、最後まで踊れ。
このまま消えるのも、シャクだしな。
夜が消えて、涙が乾いて、意味を成さなくなる。
誰かが呼んでる。
でも、気のせいかもな。
気のせいでいい。
サウンド
重く歪んだベースラインが、都会の夜を這う。
ドライなドラムが刻む、不規則なリズム。
ジャジーなコード進行の上を、シンセが漂う。
予測できないテンポシフトが時間の感覚を揺さぶる。
ミニマルに始まり、徐々にエピックへ。
でも、決して盛り上がりすぎない。
この曲は、叫ばない。泣かない。ただ、淡々と訴え続ける。
バラードとロック、R&Bとファンク、ネオシティポップとジャズ。
相反する要素が、バグったまま共存する。
美しい不完全さを生み出す。
感情を抑えたボーカルが、哲学的で内省的な言葉を紡ぐ。
都会的なシニカルさの奥に、温かな視線が潜んでいる。
今までに聴いたことのない、それでいて懐かしい。
そんな矛盾したサウンドスケープ。
コンセプト
都会の孤独とデジタルノイズの中で生きる、僕らの物語。
完璧じゃない。壊れかけ。
でも、だからこそ聴こえるメロディがある。
タイムラインを指でなぞり、「いいね」の数で価値を測り、誰かのシナリオをなぞるだけの日々。
強いフリをして、弱さを隠して、ログアウトを繰り返す。
勝ち負けばかりのこの戦場で、静かな優しさはいつも圏外。
それでも、震えてる君がいる。
誰にも見つからない場所で。
諦め癖の僕らを、あきれながらもまだ抱きしめている何か。
「無駄じゃない」なんて言わないけれど、「見てたよ」って声だけが、そこにある。
終わりを受け入れながらも、終わらせない。
矛盾した感情を抱えたまま、もう少しだけ、この夜を巻き戻す。
夜が明ける。
それは、避けられない事実。
でも、エンドロールを巻き戻せ。
それは、僕らの意志。
メッセージ
「終わり」は、勝手にやってくる。
でも、それを受け入れるかどうかは、僕ら次第。
完璧じゃなくても、壊れかけでも、まだ踊れる。
キレイな奴だけが新しい街に行くなら、僕の席は空かない。
でも、傷だらけの耳にだけ聴こえるノイズがある。
誰かが呼んでる。気のせいかもしれない。
でも、気のせいでいい。
まだ終わらせない。勝手に終わらせんなよ。
壊れかけのままで、最後まで踊る。
2020年代の都市を生きる、すべての「壊れかけ」たちへ。
それでも、夜が明ける。
エンドロールを巻き戻せ…
「青の深淵から、日常の向こう側へ」 東京の喧騒に潜み、作詞・作曲から、ボーカル、グラフィック、マーケティングまで、全工程を独りで完結させる孤高の音楽プロデューサー。 2025年夏。平穏な日常の中で、眠っていた音楽的才能が突如として開花。本人の困惑を置き去りにしたまま、その旋律は宇宙の脈動と共鳴し始めた。 放たれるのは、清冽な「アクアブルーの波動」。透明感あふれるサウンドは、聴く者を青い深海から銀河の果てまで一瞬で運び去り、静謐な未来のビジョンを提示する。 しかしその本質には、既存の秩序を鮮やかに裏切る「至高のユーモア」が共存している。真顔で創り出される諧謔的な楽曲は、困惑の先に奇妙な救済と涙をもたらす。 理論を超越した直感と、コーヒーが冷める間に一曲を編み上げる圧倒的な創造の速度。 昼間はビジネスの海を泳ぐ一介の組織人として、夜は無限の音世界を統べる観測者として。 この劇的な二面性こそが、AQUABLUEという現象の正体である。