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歌詞

アルミニューム

Kine Lune

雲一つないミッドナイト 頭上には完璧な球体のムーンライト

その眩しさに気圧(お)されて きらめく星たちも身を潜めている

ベランダで甘えた声を上げる野良猫に 「寂しいならこっちへおいでよ」なんて

届きもしない独り言を呟いては プシュッとまた冷たいプルタブを引き抜いた

飲み干した空き缶を 等間隔に並べていく

誰も来ない夜の境界線 もちろん、あなただって来やしない

今宵満月、狼だって見とれてしまうような夜に

私は一人きりで この贅沢な絶望を飲み干している

「ため息をつけば幸せが逃げていく」なんて 誰の言葉だっけ

これ以上逃げる幸せなんて 最初から持ち合わせていないのに

夜風が運んできた金木犀の甘い香りが 余計に胸を締め付けるから

もう少しだけ、このアルミのタワーを高くしよう

誰も文句なんて言えないよ もう関係のない、あなただって

一人で見上げるのよ 今宵まばゆい満月を

こおろぎが夢見るように鳴く声を 一人で聴くのは少しだけ哀しいから

新しく開けた缶の底に 揺れる月影を沈めて

誰も私の代わりになんてなれない そう、あなただって

並んだ缶の数は 私の寂しさのスタンプカード

全部貯まったところで 景品(あなた)がもらえるわけじゃないのに

それでも、夜が明けるまでは このままでいさせて……

風はどこまでも優しい 今宵完璧な満月

星をかすませるほどの光で 私のこの孤独を綺麗に暴いてよ

空き缶の冷たさが 指先から心へと移っていく

誰も来ない、誰も文句言えない、誰も代わりをくれない世界で

私はただ、次の缶に手を伸ばした

満月の夜が ゆっくりと更けていく

  • 作詞者

    Kine Lune

  • 作曲者

    Kine Lune

  • プロデューサー

    Kine Lune

  • ボーカル

    Kine Lune

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