

拙い色使いで
知らない街を描いた 朝のこと
気づけば掠れてた
景色に水を足した
「このままここで何を待つの?」
滲む歩道が僕の足を止めて囁く
まだ一人を知らない傘 忘れたい音
散々な降り方で
簡単に諦められたらいいのに
君は淡々と涼しげに
難題を肩に置き続けていく
炭酸の泡で溶かした
時間の背中が遠ざかってゆく
追いかけても届かない
ことはもう知っているから
そう何回だって意味を与えて
乾いた筆先を確かめるように
遮断機が下りるたびに
重くなる靴のせいだと
言い聞かせた午後
あの日に色を付けた絵具を
重ねるたび崩れていく影模様
ずっと濁したままの答えを
探し続ける覚悟はできないまま
- 作詞者
関 靖宏
- 作曲者
関 靖宏

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アーティスト情報
劇団サンドグラス
日々のドラマを音で演じる音楽劇団。あなたの知らないあなただけの物語を。
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