歌詞

カーテンの隙間から　光がこぼれて

君の背中を　そっと見送った

「行ってらっしゃい」って　笑ったけど

扉の音が　少しだけ胸に響いた

マグカップに残るミルクの輪

君が急いで飲んだ証

まだ温もりが残ってる気がして

そっと手を重ねた

君の香りがする　この部屋でひとり

同じ柔軟剤なのに　違うんだよ

君のパーカーを抱きしめるたび

胸の奥が　ふわりとあったかくなる

リビングの隅に置いた　ふたりの写真

旅行帰りの　あの海の風

潮の香りも　笑い声も

思い出すたび　胸がくすぐったい

洗濯機の中で回るシャツ

君の匂いが　ふわりと広がる

柔軟剤は同じなのに

なぜか涙がにじんでく

君の香りがする　この部屋で待ってる

ひとりきりの朝も　君で満たされる

パーカーの袖を頬にあてながら

「今日も無事でいてね」って願うの

夕方になれば　カレーの匂いで

君の「ただいま」が聞こえる気がして

小さな幸せが　溢れる場所で

今日も君を待っている

君の香りがする　この部屋でまた

あの日と同じ　朝を迎えたい

おかえりの声が響くたびに

世界が優しく　色づいていく