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2014年 5月11日 "Muse" 発売!!
一体どれだけの人が彼女の新作を待ちわびていただろうか。2007年に発表された3rdアルバム「Eternal Castle」より実に7年ぶり、pianaの4thアルバム「Muse」が2014年、遂にリリースとなる。
pianaは、エレクトロニカという言葉がまだ新鮮だった時代に、まるで庭にひょっこり迷い込んだ小鳥のようにシーンに舞い降り、その儚くもキュートな歌声と、早すぎたと言いえるほどの洗練されたトラックメイキングで、日本のエレクトロニカ界に多大な影響を与え、また言葉の壁を越えて世界に多くのファンを生んだ。
ワールドワイドでリリースされた過去3作品は、どれも異例の売り上げを誇り、また世界各国でのツアーによって、その歌声を響かせた。
少女から大人へと変化していく時の感情や情景、思いを3枚のアルバムで見事に表現し、次はどんな表情を見せてくれるのかと多くの人が期待していたその時、まるで小鳥が飛び立ってしまったかのように鳴りを潜めてしまった。
そして7年の時を経て、待望の4th「Muse」が手元に届いた。
一聴して感じたのは、これは往年のファンが想像していた物とは違うかもしれない、しかし決してあなたの期待を裏切る物ではない、ということだ。彼女は前を向いている。
まず印象的なのは、これまでの優しく柔らかいサウンドだけではなく、時にエディットされたビートが強く押し出され、尖った激しいイメージに仕上がっているということだ。
しかし持ち味の歌声は健在で、少し大人になった彼女の歌声は、クールで儚くも、優しく透き通っている。そして時に力強く、前向きに表情を変える。
決して奇をてらったアレンジに仕立てているわけではないのだろうけれど、他に例える物が浮かばないオリジナリティを持ち、アルバムを聴いていると、まるで窓の外の景色が、違う国に来たように錯覚(1曲目以外、日本語の歌詞だから不思議なのだが)してしまう。
自分に正直に、真摯に音楽を作った結果、邦楽、洋楽といった垣根を越えて、pianaというジャンルの音楽ができあがった、これが彼女の音楽が世界中で愛される所以では無いだろうか。
良いものばかりが評価される世の中ではないが、本物だけが持つ力というものは確実に存在する事を、この作品ははっきりと証明してくれた。次は是非、あなたの耳でそれを確かめて貰いたい。
東京在住。学生時代より作詞・作曲、録音・ミキシングなどを自身で行い、音楽制作をスタート。歌と生楽器をベースに、繊細な電子音や環境音を独自の感性で織り交ぜつつ、かつポピュラリティを失わない音楽を制作し欧米を中心に大きな評価を受ける。近年は声の多重録音などを試み、声の持つ可能性を追求。 またクライアントワークスとして大手企業のCM音楽やサウンドロゴなど多数制作し、世界中のアーティストとのコラボレーションや歌唱などで数多くの作品に参加する。
guns N' girls records