Best Selection Songs 2004-2018 (Vol.1) 「ママ、この世界に未来はあるの ?」のジャケット写真

歌詞

黒い封筒 (2004 Studio)

李志

ある晩、友人がこっそり

僕に会いに来た。

彼の眼は外の月のように

憂鬱だった。

テーブルのリンゴを一口かじり、

上着のポケットから1通の封筒を

取り出して僕に言った。

彼は言う、この世界は

僕たちのものなのか、

僕は何を着て何を食べるべきか。

誰にも見られずにいられたら、

どんなに幸せだろう。

彼は言う、この世界は

僕たちのものではない。

パパやママも居るはずがない。

僕は男だ、

なのになぜ頑張れないんだろう。

日々は過去のように

何事もなく過ぎ去った。

同じようなある晩、

あの友人からの電話。

彼は見知らぬ場所で、

一人歌っていると言った。

僕は彼が残したあの封筒を見ながら、

彼の話を思い出す。

彼は言う、この世界は

僕たちのものなのか、

僕は何を着て何を食べるべきか。

誰にも見られずにいられたら、

どんなに幸せだろう。

彼は言う、この世界は

僕たちのものではない。

パパやママも居るはずがない。

僕は男だ、

なのになぜ頑張れないんだろう。

  • 作詞

    李志

  • 作曲

    李志

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中国の現代ロック史にその名を刻む 李志 (リージー)。2004年のデビューから2018年までの14年間にリリースした全20枚のアルバムから10曲を厳選した2枚組の豪華ベスト盤。Disk1はスタジオ録音版、Disk2にライブ録音版を収録。日本での高音質リマスタリングで蘇る。日本国内限定で発売されたアナログLPとCDが異例の売り上げ記録を残したアルバムのデジタル配信がいよいよ解禁される。

アーティスト情報

  • 李志

    中国の近代ロック史にその名を刻むシンガーソングライター。 1978年 中国江蘇省金壇出身。 1997年 南京東南大学(Southeast University)で工科学を専攻、現在も南京に暮らす。 鬱屈や挫折など、彼の目を通して見た社会や日々の生活をユニークな詩とありのままの姿で表現するスタイルが徐々に人気を集め、近代中国ロック史のカリスマ的存在となる。 2016年と2017年に行われたスタジアム規模の年越しライブでは約1万枚のチケットが数分で売り切れるなど、今では中国で最もライブチケットが取りにくいアーティストの一人となっている。また、中国社会に著作権意識が根付いていなかった時代に、楽曲の無断使用や違法ダウンロードが横行する状況を改善するため、自ら積極的に裁判を起こす活動をSNSなどに公開。中国社会における著作権意識の普及に大きく貢献した。 2017年には、中国全土の334都市を12年かけて巡る「叁叁肆(334)」ツアー公演を開始。「地方都市の若者が希望を抱ける未来のために」というメッセージを込めた活動を続けている。 南京市の外れにある貧しい農村出身の彼が歌うメッセージは普遍的な愛とユーモアに溢れ、中国の若者たちの未来に大きな希望と勇気を与えている。

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