歌詞

微かな記憶には　確かだった君の姿は

見えない怪物に連れ去られたように見えた

相当な時間が経った　思い出す記憶さえ

取りこぼしそうだ　幸せを疑わなかった

"来い来い"あの子どこの　よその子見てる？

手招く影法師

宵々聞いたはずの　嗤った声が

虚言になってしまう前に

滑稽に踊り出せ　錆びた衝動が

自分を喰らう前に　胸に刻み付けて

望んだ先に殺された　あなたはもう戻らない

明けない夜の道化

リズムもメロディーも

どこか曖昧なパルティトゥーラ

不条理な条理に　気づかない僕はただの馬鹿だ

"君が望んだこと"　僕との間の幸せなんて

一瞬で移り変わる真実を　今知った

"可愛いや　かごめかごめ　いつに出やる？"

赤口に招く声

宵に乗じた何かが　君の心を

奪い去って戻らないなら

屈託もなく笑う　君の視線が

愚鈍な僕の胸を焼き殺していいから

救えない過去への執着が

この目を醒まし出す前に

明けない夜の道化

一切合切　自分のものにしたがった

横暴で人外な怪物だ

君を縛っていたのは僕だった

後悔なんてしないから

滑稽に叫び出せ　馬鹿な自分の

記憶をこの胸に焼き付けて欲しいから

最後に見た君の笑顔は

僕へのものではないから

（どうしようもないな）

滑稽に踊り出せ　錆びた衝動が

自分を喰らう前に　胸に刻み付けて

望んだ先に殺された

あなたはもう戻らない

僕は闇夜の道化師だ