

君の開くカーテンは
小さな朝の贈り物
ホットドッグもコーヒーも
ガタゴトの電車まち
風光る並木道は
袖を伸ばして歩いて
水溜りに映る顔が
今はあいまいなままで
少し寒いねって
微笑む足跡の後ろで
春は暖められていく
ねぇ どこまでも
続いていく道があるならば
君と どこまでも
歩いていこうと思うんだ
日々の隙間でかき鳴らす
虫たちのメロディーが
僕らの春を溶かしてしまう前に
人ごみに泳ぐ魚
レインコート背負いこんで
摩天楼も居酒屋も
雲隠れ海のまち
吹き荒ぶネオンの燈り
あっけらかんとたたずんで
暖簾の下の安酒に
ぼんやりと浮かぶ影
二日酔いの朝も
電車は止まらないけれど
カーテンは閉じられたまま
ねぇ どこまでも
続いていく明日がくるならば
僕は そんなもの
望んでなんかいなかった
時の狭間で生まれくる
永遠の黄昏に
君の記憶が流れていってしまうのを
ねぇ どこまでも
続いていた日常は
きっと いつの日か
いなくなってしまうだろう
日々の隙間でかき鳴らす
虫たちのメロディーが
僕らの春を溶かしてしまうように
僕らの春を溶かしてしまうように
- 作詞者
けんじ
- 作曲者
江藤 つぐみ

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