

朝まだ暗い 台所で
お父ちゃんは黙って支度してた
作業着についた 油の匂い
それだけでなんか安心した
「今日は付いていくか?」って
お母ちゃんが笑って聞くたび
僕は眠そうな声のままで
「行く!」ってすぐ答えてた
大きなトラックの助手席は
世界でいちばん特別な場所だった
お父ちゃんは トラック野郎
夜明けの道をひとり走ってた
家族を乗せたわけじゃないのに
その背中に ちゃんと守られてた
途中で食べたラーメンと餃子
湯気の向こうで笑ってた顔
あの日の味は今も消えない
思い出になるには あったかすぎるよ
窓の外には流れる景色
名前も知らない町の灯り
大きなハンドル握る横顔
子供ながらに かっこよかった
眠たくなって目を閉じると
エンジンの音が子守唄で
気づけば毛布かけてくれてた
その優しさを 今になって知る
不器用だから 多分あんまり
「愛してる」なんて言えない人だった
お父ちゃんは トラック野郎
誰にも弱音を見せなかった
雨の日も 眠れない夜も
ハンドル握って朝を迎えてた
あの時はまだ分からなかった
守るってきっと 簡単じゃない
小さかった僕を乗せながら
ひとりで色んなもの背負ってたんだね
いつか僕も大人になって
誰かを守る側になった時
あの日助手席で見てた背中に
少しでも近づけてるかな
お父ちゃんは トラック野郎
無口なままで道を走った
だけどあの背中を見てたから
僕は今も前を向けてる
ラーメンと餃子の湯気の中
「また来るか?」って笑った声
思い出すたび少し泣きそうで
でもどこか 誇らしいんだよ
- 作詞者
kazmaribukuro
- 作曲者
kazmaribukuro
- プロデューサー
kazmaribukuro
- ボーカル
kazmaribukuro

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助手席は特等席
kazmaribukuro
助手席は特等席
日本語紹介文
子どもの頃、
大人の隣に座るだけで少し特別な気分になれた。
大きなトラックの助手席。
窓の向こうを流れていく景色。
そして仕事へ向かう父の背中。
『助手席は特等席』は、
トラック運転手だった父との思い出を描いた心温まる一曲です。
ラーメンと餃子を食べた帰り道。
眠くなるほど揺れるエンジンの音。
何気ない時間のひとつひとつが、
今ではかけがえのない宝物になっています。
子どもの頃に見上げた大きな背中。
守られていたことに気づいた日のこと。
家族への感謝と懐かしい記憶を乗せて届ける、
優しく温かな物語です。



