誰そ彼「迄」問う、春の日の殊。
館内には、祝辞の声が響き渡る。
数え飽きた歩幅に揺蕩うは何か、
或いは永遠の様に感じていたの。
薄紅の時刻、想ふ。桜月、三月。
麗々かに香る桜飴は少し苦手だ。
徒桜、舞う日々に添って歩んで、
淡色の畦道に咲いた此の気持ち。
忘れじの人は泡沫の慕情に在り、
桜めく薄氷に舞った。はらはら。
彼は誰「を」問う、春の音の中。
館内から、躑躅の袖に滲む様だ。
紛う事無く千の日は過ぎ去りし、
「青」と「春」に「今」を、餞。
薄紅の先刻、想ふ。桜色、傘月。
麗々かに羽織る四度目の桜雨だ。
"木漏れ日"の様な日々に添って、
鵲の鳴き声と凪いだ海の様な空。
"忘れ難き"に初の痛みを知りて、
朧月、十六夜を待った最後の日。
もう忘れてしまったのかな。と、
今も未だあの春に囚われた儘だ。
【否が】徒桜、舞う頃になって、
【応でも】淡色の畦道になった。
忘れじの人は泡沫の彼方に在り、
桜めく言ノ葉と舞った。はらり。
花霞、今日を閉じ込めてもいい?
皆が涙交じる花道を去った跡に、
忘れ形見。春風は、ひゅるりら。
此の宵が「ハル」を、待つ「ノ」
目眩く群青と散った「全て」は、
あの桜舞う春の中で生きている。
- Lyricist
heartphilia.E.merrybell
- Composer
heartphilia.E.merrybell
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oh la lapis hal no
DOREMiFA