

False eyes, false eyes
見られてるふりで、見返してる
網膜の裏、ネオンの死斑
ねえ、カウントは「5」で狂う
1、2、3、4、……足りない
昼の名前をハサミでほどく、アルファベットの死体を捨てる
敬語の糸を舌で噛み切れば、口腔に満ちる無味の自由
白い角だけがネオンに点り、私たちは迷い子を演じる
「檻の外ほど檻みたいだ」なんて、安っぽい感傷(センチメンタリズム)で満たした夜
正しい言葉はポケットの底、濡れたレシートのインクと滲み
あなたの視線が皮膚の層(レイヤー)を透過して、ダイレクトに神経を暴く
それでいいよ、そこから先は、論理(ロゴス)の通じない無菌室
一歩踏むたび、昼の私が削削(サクサク)と削れていく
高架下、口紅のふたがコンクリートを転がる音
コインランドリー、ドラムの中で回る月と、私たちの嘘
「ちょっと悪いね」って笑う、その不敵な口元
赤信号の拒絶だけが、今、私たちをこの街から匿っている
False eyes, false eyes
正しい目ほど、巧妙に嘘をつくから
「戻れない」って、確信犯のトーンで囁いて
このドレスに咲いた無数の眼孔で、あなたを縛る
ひとつ汚すたび、脈拍が冷たく笑う
パノプティコンの羊水へ、深く
沈めて、まだ沈めて、底の無い底へ
夜のパーキング、エプロンの口の刺繍が
私たちが「言わない」と決めた契約を、ぜんぶ喋り出そうとしてる
金属チェーンの擦れる音(ノイズ)で、背徳の深度を測る
重い黒のブーツが、昼間の倫理が溜まった水たまりを容赦なく割る
罪の質量があまりに軽くて、だから、吐き気がするほど怖い
こんな薄い表皮(まく)だけで、昼間の世界は維持されてた
思考の不調和(グリッチ)の奥から、アドレナリンの甘い電流
私の輪郭が、あなたの指先から、ドロドロにほどけていく
無人のパーキング、非常階段から立ち上る紫煙
秘密のカルテが増えるたび、肺胞の息が浅くなっていく
決定的なトドメの言葉は、わざと、お互いに口にしない
予感という名の毒素だけで、私たちは骨まで濡れていく
社会性(パブリック)の皮を剥いだ、その下のピンク色の無防備
午前三時、走光性の虫のようにネオンを回る
誰もいない自動ドア、電子音だけが鳴り響く聖域
倫理の壊死(えし)を、私たちは「自由」と呼び換えて
戻り道は最初から探していない、ただの迷路
不可逆のグラデーション、足元からじわじわと、黒、黒、黒、黒
朝が来れば、また従順な
社会の記号(パーツ)のふりをして、私は上手く笑えるでしょう
でもね、この袖の裏には、あなたを見つめ続けた複数の瞳
胸の布地には、あなたとだけ性急に喋りたい、淫らな口
隠してるんじゃない
この暗闇の中で、静かに、育てているの
あなたが触れて歪ませた、歪な、夜のかたちを
False eyes, false eyes
目を閉じるほど、あなたの不純がよく見える
「戻れない」って、もう一度その声でほどいて
あなたの社会的(ひる)の名前も、ここで完全に解体する
ひとつ汚すたび、私は「私」に還元されていく
パノプティコンの羊水で、新しく
生まれて、まだ沈んで、夜のままでいて
朝焼けの光が、網膜を刺す。歪む、視界
解体されたはずの檻が、また、ガタガタと建ち上がる
社会が私を回収しに来る
でも、まだ
まだ、その手を、離さないで
……カウントは、5
- 作詞者
どーなつひつじ
- 作曲者
どーなつひつじ
- プロデューサー
どーなつひつじ
- グラフィックデザイン
どーなつひつじ
- ソングライター
どーなつひつじ
- その他の楽器
どーなつひつじ

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パノプティコンの羊水
どーなつひつじ
アーティスト情報
どーなつひつじ
AIと共作していきます。 夜と電子音楽とカワイイと好きなもの contact: dount.hitsuji@gmail.com
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