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頭の中で音がしていた。歯切れの悪いオルゴールが途切れ途切れ、何かの曲を奏でようとしている、そんな音だった。白紙の目立つ履歴書を封筒に入れ、外に出る。世界との接続をイヤホンで遮断して、面接へと行く。喫煙所で煙草を吸う。どうせ不採用だと思う。「このままだったら須見君の頭がおかしくなる」と、あの声が、「このままだったら須見君が死んじゃう」という声がして、僕は多分、何かを考えていた。