歌詞

変わらず今日も夢を見ている

想像の海に溺れている

頭がひどく張り裂けそうだ

水圧に押し潰されそうだ

生身の肉体で泳ぐには

この細い四肢が頼りなくて

もっと大きな波と嵐を

君みたいに吹き荒ぶ風を

いつだって胸の奥の

心臓ばっか痛くて

人に優しい歌が喉を通らないんだよ

焦燥感に爪弾いたセブンスコード

吐き出した言の葉の意味も

君は分からないんだろう

青春讃歌、もう鳴き止んでくれよ

青天井を突き抜けていくような

巨躯を恨んで

こんな我楽多ばかりの僕の人生を

ひと思いに丸呑みしてさ

復讐に生き永らえるには

まだ季節が青すぎるだろう

いつか老いさらばえる時まで

僕は僕の海路を征くのだ

いつだって脳髄の空腹が癒えなくて

誰かみたいに悪食をしたって

虚ろなままだ

享楽的なもんだ、

アドナインスコード

満ち足りたような素振りをした

君の眼が嫌いだ

青春群像、消費しないでくれよ

安っぽい台本で演技して

カーテンコールに酔って

そんな主役面でずっと遠い所で

喝采を独り占めしてさ

幻肢痛に怯えていたのは

ありもしない被害妄想だ

要らない四分儀は打ち捨てて

鈍い鼻を頼り漕ぎ出でる

君も同じ呪いを持つのか

誰も及ばないその躰で

嵐を裂くように今、咆える

果てしない空に向かい咆える

青春なんか、もうどうだっていいよ

所詮、一生不完全体な生涯の幻影だ

ああ、

もう、

青春讃歌、もう鳴き止んでくれよ

青天井を突き抜けていくような

巨躯を恨んで

こんな我楽多ばかりの僕の人生を

ひと思いに丸呑みしてさ

何者にもなれない僕の人生を

「バカだな」って笑い飛ばしてさ