歌詞

３月の蕾

何度も探していたんだ

積み上がった瓦礫の中掻き分けて

辻褄合わせをしすぎた

ハリボテの城はもうとっくに壊れてた

誤魔化せないもんが引っかかってたんだ

胸の奥で静かに泣いてる

ただただ一つ知りたかったものは

この霧の向こう側

蒼き日々よ

さよならいつか愛せるように

夜を超えてく

傷は残したままでいい

滲んだ太陽はないが

滲んだ月は数え切れぬほどあったな

誰かが決めた死ねない理由で

脈打つだけの僕の心臓に

嫌気がさすよもうやめてくれよ

春はそこにあるのに

愛を唄えば

世界がちょっと変わるような気がした三月

蕾はもう開かない

誤魔化せないもんが引っかかってたんだ

胸の奥で静かに泣いてる

何度だって君を書き続けるから

この霧を抜けて

蒼き日々よ

さよならいつか愛せるように

夜を超えてく

蕾はもう

蒼き日々よ

さよならいつか愛せるように

夜を超えてく

傷は残したまま行こう

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2019 年にリリースされた最後のアルバム「it comes to become.」に加え、未収録だった「灰（2016年）」「アステリズム(2017年)」「渦の秘密(2021年)」の3曲を追加収録。リリース順に並んだ曲順となっています。

イトカムトビコ
京都を中心に活動中の４ピースバンド、イトカムトビコ。 2017年に初のCDとなる1st,EPを発表後、これまでに3枚のCDをリリース。ディスクユニオンを中心に展開。これまでに、tacica×mol-74のツーマンO.AやLAMP IN TERREN×I Don't Like Mondays. ツーマンO.Aなどを様々なアーティストのO.Aを務めるなど、活動の幅を広げる。バンド名「イトカムトビコ」は「It comes to become.（なるようになる）」から。どん底から這い上がるその時、変わろうと思うその時、最後の決心は、案外こんな少し投げやりな気持ちでいいんじゃないか。「なるようになる、大丈夫だ」と、背中を押せる音楽を届けたいという願いを込めた。
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