Lyric

生きててもやることなんてないな

モニターの光が照らし出す

色の無い冷たい指じゃなにも握れないことを知った

死ぬのは怖いか今更

そうだった痛みを選ぶ程には狂ってないし

呑み込んでフィードバック

脱ぎ捨てた下着は絡まった

バスルームにはもう枯らした涙の代わりか

ひとすじ蛇口から滴り落ち消えた

強く捻れば落ちていく先は

苦しみのない世界

ちゃんとみつけてほしくって

産声を枯らしたのに

祈りも願いもすべて

穴の中で溶けていく

笑いながら泣いている

「稜線を指でなぞる声が自ずと漏れる

愉悦には程遠くそれは孤独に似ている

明滅する光景は揺れ抗うこともできず

酩酊か祈る人か膝を折り崩折れる」

排水溝には渦を巻いた嘆きが

為す術もなく絡まり落ちて今や見えない

その先が音のない素敵な楽園であることを願った

ぬるい雨に打たれて指は熱を思い出す

落ちることを恐れるな

この声が響くほうへ

ちゃんとみつけてほしくって

産声を枯らしたのに

祈りも願いもすべて

穴の中で溶けていく

ちゃんとみつけてほしくって

産声を枯らしたのだ

底の見えない穴が

口を開けて待っている

鼻歌が震えてる

死にながら生きている