Lyric

5分前の君の曖昧な様子に

後ろめたいくらい謀ばかりしてる

君の右手

握られたスプーン

見つめていたらとても馬鹿げた

アイディア未満が溢れ出していく

左利きになって向かい合わせ座って

鏡合わせのように笑いたい

改札にもたつき先を行く君が

振り返る刹那ずっと見惚れ続けたい

眠れないまま夜が僕を急かして

同じ場面を暗示みたくループさせる

ストーリーにすらならないでたらめ

あの日の言葉

態度 横顔 ほくろ 汗だけ

ひどくリアルで

震える指先で細い糸を辿って

勘違いをずっと楽しんでいたい

妄想は時に牙を剥いたモンスター

裏庭に育った花

踏み荒らしていく

君の存在で夜を引っ掻いて

滲んだ血でそっと愛を描いた

見えないように溢さないように

汚れた血をそっと飲み干したんだ

プールサイドに座る君が

隣の僕に見えない角度で笑う

なんとなく頬をかく

互いの利き手が触れ合い

はじまる

左利きになって向かい合わせ座って

鏡合わせのように笑いたい

改札にもたつき先を行く君が

振り返る刹那ずっと見惚れ続けたい

治らない傷を嘆きながらも

ここで君をずっと見つめている

裂けた傷から見える世界は

苺のように赤くて綺麗だ