足の裏にまとわりつく砂
そっと払い落とすように
ふさわしい言葉を選んだら
主人を亡くした灯台が蘇った
頼りない明かりの下
立ちすくむ人は誰かに似ている
懐かしい言葉を声に出して
まだ馴染まない名前で呼び続けて
繰り返すデジャブを振り払って
遠い国の遊びで忘れさせて
いつも耳の近くで聞こえている
波音が静かで
古い砂の棺が少しずつ
崩れていく音に耳を澄ました
いつか海に落とした涙は
今でも涙のまま漂う
どうせ消える痛みは強く残して
思い出せない記憶の代わりにして
雨ざらしの犬を招き込んで
浅い夢の入口でつなぎとめて
たどり着かないで
たどり着かないで
名前のついた気持ちに
たどり着かないで
たどり着かないで
まだたどり着かないで
- 作詞
Naz:R
- 作曲
Naz:R
Naz:R の“砂の棺”を
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独り宅録バンドNaz:Rが放つ初のミニアルバム。全曲自宅で録音されたプライベートな感触の6曲。
アーティスト情報
Naz:R
気が向いた時に作りたい曲を作る独り宅録バンド。
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