傘を撃つフィクションのジャケット写真

歌詞

回顧録

白波海音

青いだけの夏を夢想して君を待ってる

机上、空論がしたり顔

さらさらと音を立ててる記憶がハレーション

鋭角な日差しが刺さる

甘い甘い香りにはもう飽きてしまったの?

涼しげな色を纏った短い髪の君のこと思い出した

引き出しにしまった夏の空が僕を手招いた

消えてしまいそうだ

綺麗なだけの思い出が

さよならサマーガール

夏をまとい優しく微笑んだ君のことずっと待っていたんだ

ああ、透明な季節を繰り返しずっとずっと夢を見ていたの

ああ、夏空は慟哭閉じ込めてきっと何回も繰り返す

ああ

風を切って裸足になって君はきっと飛び出して

暗くなって明るくなって僕はずっとここにいる

風を切って裸足になって君はきっと飛び出して

暗くなって明るくなって僕はずっとここにいる

ああ世界が君を忘れたら

透き通る目も凛とした思想さえも灰になる

まだ少しも似合わない

きっとそれさえも気付かない

「ねぇ、海が綺麗だね」

きっとその意味も知らないまま飛び出したサマーガール

甘い声は優しく溶けだして

吸い込まれそうな碧波に変わっていく

泣き出す積乱雲

君の声が雫と踊り出す

今年も僕は相も変わらず

乾いた愛の言葉と湿った空気を抱いて

夏を待ってた あぁ

  • 作詞

    白波海音

  • 作曲

    白波海音

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